2021.5.22(土)ペルシャンデュオコンサート告知
2021年5月22日(土)、アジア図書館にて『ペルシャンデュオコンサート~薔薇とナイチンゲール~』を開催することになりました。
新型コロナウイルスの収束が見えない中、去年からなかなか演奏会は開けず、モチベーションの低下もありましたが、この春頃から音楽(というか芸術全般)に対する情熱がふつふつと復活してまいりまして、以前から構想を練っていた、「薔薇とナイチンゲール」をテーマにした演奏会をサントゥールとトンバクのアンサンブルで行います。
ペルシャ詩を読んでいると「薔薇とナイチンゲール」の組み合わせが多く登場することに気が付きます。
薔薇(gole)は愛する人、ナイチンゲール(bulbul)は恋する者の象徴として語られるのです。
今回はこの組み合わせに焦点をあて、ハーフェズやルーミーなどの詩にのせて演奏されるペルシャ古典音楽から、今でも人気がある民謡、そして西洋音楽までをイラン伝統楽器のサントゥールとトンバクのデュオで演奏する予定です。チラシには書いていませんが、古楽の世界では絶大な人気をほこる「聖母マリアのカンティガ」集からも演奏します。
また、西洋音楽の演奏と言っても、ただただ編曲して演奏するだけではありません。
今回取り上げる西洋音楽作品にはチャイコフスキーやサン=サーンスなどがありますが、原曲の意図を崩すことなく、編曲することで新たな魅力が引き出されたものばかりです。
作品の歴史的、文化的背景まで考慮し、サントゥールで演奏することに必然性を持たせたこだわりの選曲です。
私たちはペルシャ音楽はもちろん好きですが、特に13世紀のイベリア半島など、様々な文化が混ざり合ったところに非常に魅力を感じます。ハーフェズの詩に魅せられたオスカー・ワイルドやハイヤームの「ルバイヤート」を翻訳したフィッツジェラルドなどにもとても興味をそそられます。
今回の演奏会では幅広いジャンルの音楽を扱いますが、薔薇、ナイチンゲール、そして「薔薇とナイチンゲール」の組み合わせに焦点を当て、普段はおそらく同時に演奏されることのない曲を奏でることで、独自の音楽の星座を作ってみようと思っています。
なかなか馴染みのない音楽ですので、解説やコラムなどもこれから順次UPしていく予定です。
2021.5.22(土)
ペルシャンデュオコンサート
~薔薇とナイチンゲール~
開場14:30
開演15:00
アジア図書館2階にて
チケット代
一般 2500円
アジア図書館会員 2000円
※定員15名
※受付は2階にて。すべて当日精算です。
主催:Utsumi Music Lab
共催:アジア図書館
ご予約はメールかお電話で内海までお願いします。
info@utsumimusiclab.jp
080-4356-5339