2022.4.30 【演奏会のお知らせ】サントゥールとピアノシリーズVol.2

2022年4月30日(土)、大阪市福島のサロン・ド・ムネツグにてサントゥールとピアノの演奏会を行います。

サントゥールとピアノシリーズVol.2
「Homayun and Esfahan」
17:00開場、17:30開演
ワンドリンク付き3,000円
@サロン・ド・ムネツグ

シリーズ2回目となる本演奏会では、イラン人作曲家によるサントゥール器楽曲や、ピアノソロ作品、日本人作曲家によるサントゥールとピアノのための作品などを演奏します。

 

日本もイランも西洋化の波は同じ時期、19世紀後半~20世紀初頭、明治時代頃にやってきます。音楽の西洋化の入り口はどちらも軍楽隊の音楽でした。ピアノも入ってきますが、日本とイランではその使い方が違います。日本ではモーツァルト、ベートーベンなどの作品、または西洋の作曲技法に基づき作曲された作品(「メロディ」「リズム」「ハーモニー」がある)をピアノで演奏するようになります。
一方イランでは、自国の音楽をピアノで奏でました。サントゥールとピアノは同じ打弦楽器ですが、まさにサントゥールのようにピアノを用いるのです。旋律はサントゥール的装飾を入れて演奏され、ほとんど拍は無く、西洋音楽のような和声感はありません。微分音を作るため、奏者は自分でピアノの調律を変えていました。

今回のメインの一つはこの頃のペルシャピアノです。(さすがに会場のピアノの調律は変えられませんが。。)
ピアノ作品ですが西洋音楽とは全く違う雰囲気を楽しんでもらえたらと思います。

もうひとつのメインは、日本人作曲家によるピアノとサントゥールの作品です。
これは作曲家、川合清裕がペルシャ音楽に影響を受けて作曲しました。ペルシャ音楽の雰囲気と、西洋音楽の残り香、どこか日本的なものが感じられる不思議な作品です。ホマユーンの調律のサントゥールで演奏できるようになっています。

この他にもサントゥールとトンバクで古典音楽を演奏したり、ピアノでイランで現代親しまれている曲や、私が最近お気に入りのスカルラッティの曲を演奏したりもします。(古典音楽の演奏は自分たちの学びも兼ねています。演奏会のたびに成長していきたい。)

 

演奏会後はまたお酒をのみながら、皆さんと交流できればと思っております。

(内海)


2022-04-13 | Posted in お知らせ, コンサートNo Comments » 

関連記事

Comment





Comment