アップライトピアノ物語

 

梅雨の時期でじめじめしますね。

この季節は楽器にとってつらい季節。

ピアノはそんなに影響ないほうですが、やっぱり弾いていて「しけってるなあ」と感じることもしばしば。

 

本町教室のアップライトピアノはというと、これがなぜか全くしけっていない。

どちらかというとパリっと乾いた音で、いい音でよく響いてくれます。

実家に置いてある時にはこんなにいい音が鳴らなかったのですが。。

床をフローリングにしたからかもしれません。(賃貸でも床をフローリングにする方法があります。)

本町に移動してから心なしかこのピアノは生き生きとしています。この部屋の主役ですね。

 

さて、utsumi music labはミュージックキューブビルの3階にありますが、このビルにはエレベーターがついておりません。

なので、ピアノの搬入がそれはそれは大変でした。

その時の様子を少し公開したいと思います。

 

まず、アップライトピアノといえども、ピアノは重い。めちゃくちゃ重い。

200キロ超はあるはず。

さらに、このビルの階段の幅は広いとはいえず、事前に一度メジャーで計って確認はしたものの、ピアノが通るにはギリギリ。さらに3階という場所。。クレーンで吊り上げるのも難しい。

不安を抱きつつ、前もお世話になったピアノ運送屋さんにTELして、「アップライトピアノを運んでほしいが、エレベーター無しのビルの3階で、幅的にギリギリなのですが大丈夫ですか?」ということを尋ねてみました。

すると、「余裕」(そんな印象)という返事。下見もなしでいきなり運ぶことに。

 

搬入当日。

ベテランらしいおじさんと体格のいい若者2人が登場。

搬入経路を確認して、慣れた感じで床にマットを敷いたりして運ぶ準備。

ピアノの中身

搬入しやすいよう、少しピアノを分解します。

 

まず、さすがにそのまま運ぶのは重いので、下のパネル(下前板)など、簡単にはずせる部分ははずしてしまう。

さらに、中身も一部出してしまう。

これで何10キロかは軽くなるとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

ピアノの中身

あまり見ることのないピアノの中身。

 

 

 

 

ピアノの中身がむき出しに。

ちょっとでもぶつけるとヤバイ(音が変わってしまう)ので繊細な扱いが必要です。

 

 

 

 

 

 

そして本体を搬入。

私は部屋で待機していましたが、階段の下から「うおーー!」「おりゃーー!」「ぬあbヴぉしづbc」・・・とすごい掛け声(?)が聞えてきます。

様子をうかがうと、丁寧に布で包んだピアノを太い綱のようなもので固定し、それを肩で「かついで」運んでいました。すごい負荷がかかっていると思うのですが。。運び屋のお兄さんは「俺、もっとキツイかなと思ってましたよ」と、なんとも男前な台詞を言ってくれました。すごいです。。

 

そして階段を無事攻略し、ピアノの移動が終わりました。

部屋に収まったピアノ

無事に部屋に収まったピアノ。

 

 

全部で1時間半くらいだったでしょうか。

綺麗に部屋におさまりました。

本当にありがとうございました。

この搬入後、ピアノ運送屋さんたちはさっそうと次の現場に向かっていくのでした。あっぱれ。

 

 

 

 

 

 

上から見たピアノ

上から見たピアノ

 

 

搬入をしたのは3月でした。

その後調律をし、綺麗な音が鳴るようになりました。

 

 

今はすっかりこの部屋になじんでいます。

 

 

 

 

 

ほんと、この場所に来て、ピアノが生き生きしています。

ピアノにとっての環境もいいのでしょう。

防音もしっかりしているので、思う存分にピアノを弾けて私も嬉しいです。

これから色々な人に弾いてもらってさらに生き生きとしてほしいです。

ピアノは弾けば弾くほど音がよく伸びる、いい音が鳴るようになってくるように思いますので。

 

 

2014-06-16 | Posted in ブログNo Comments » 

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